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Akiyoshi'sDiary

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2001年2月の日記・読後感想

読書感と日々の想いを綴っています。

12.1999
01.2000
01.2001



FEBRUARY.2001

減煙(?)6日目、喫煙本数4本。快調、快調。会社の先輩に紹介したら、ナント、たった一枚で3日間も禁煙できたとのこと。信じられないようなお話。氏は1日に一箱以上吸っていたというのに!

私の場合、完全禁煙となるのか、いつものように減煙だけで終わるのか、これから、これから。

本日、2時起床。先程まで、弟のサイトの変更、登録作業をやる。ページ数が多くて時間がかかってしまう。ここ二月の作業の成果がやっと現れてきたようだ。いろんなキーワードで検索してもトップテンには必ず入るようになった。この研鑚を続ければ登録のプロ(?)になれるかも・・・・。
02.02.2001


久しぶりの休日出勤。と言っても弟の会社でのアルバイト、内容は「ホームページの変更の仕方、およびHTMLについて」、対象者4名。2年前まで全くの素人だったのに、隔世の感あり。

減煙7日目。昼間は何度か吸いたくなったが、ちょっとのガマンで乗りきれた。ニコチンガムを買おうかと思案中。
02.03.2001


「真夜中のサヴァナ」ジョン・ベレント著、 真野明裕訳、早川書房発行、読了。ISBN4-15-050221-8

今日は「中島博文先生」の講演会を聞きに町田へ行かねばならない。2日間の休みが全てパァ。でもその分勉強になることだし、仕方ない。

減煙8日目。
今日は、昨日のパッドを貼ったまま、いつまでガマンできるかを試してみよう。 このパッドの紹介者が「いつまでも止めれないんじゃないか」と心配していたが、このパッドを止めれずとも、タバコを吸うよりはマシ。
02.04.2001


本日朝、新しいパッドに交換した。21mg1/3を左上腕に貼る。今日は代休日。

「椿と花水木(万次郎の生涯) 上」、「椿と花水木(万次郎の生涯) 下」、津本陽著、読売新聞社発行、ISBN4-643-94015-8
中浜万次郎こと、ジョン万次郎の生涯を描いた作品。ジョンマンは土佐の貧漁として生まれ、初めての鰹漁で遭難、無人島生活。その後、アメリカの捕鯨船に救助され、漁をしながら、アメリカ本土へ渡る。ホイットフィールド船長宅で息子のように育てられ、学校にも通い、一等航海士の資格を取得する。その後、日本に死を覚悟で帰還。幕末の動乱期を通詞として重要な交渉等に当る。明治三十一年、享年七十二歳。

出自がよくないために重用されず、幕末の交渉もうまく運ばなかった。氏の有する体験と知識を当時の指導者達が活用してさえいれば、維新がもっと違ったものになったようだ。
しかし、当時のアメリカはおおらかっだったようだ。未開の日本の一青年を暖かく育ててくれ、充分な教育まで受けさせてくれた。

当時の捕鯨状況。スパームホエール(抹香鯨)を中心に、死後海面に浮き上がる種だけを獲っていたようだ。しかも、冷蔵施設などがない時代だから、獲っていたのは「油」だけだったという。一航海で数百頭も捕鯨した。そんな捕鯨船数百隻が世界中の大洋を航海していた時代だった。
02.05.2001


「真田任侠記」上、下」、津本陽著、毎日新聞社発行、読了。ISBN4-620-10555-4
真田昌幸、幸村側から見た、豊臣から徳川への推移を小説化。猿飛佐助などの忍者を登場させ、楽しく読ませてくれた。

本日、家内のタバコを一本拝借。
02.06.2001


「医療の常識を斬る」柴田二郎著、廣済堂出版発行、読了。ISBN4-331-50576-6
  • 酒は睡眠薬代わりには使えない。
  • 医療とは人権侵害行為である。
  • 安楽死と尊厳死の違いは?
  • ガンを宣告されても手術はしない。
よりよい医療を「買う」ためにの本 「よりよい医療を『買う』ために」田中伸尚著、社会思想社発行、読了。ISBN4-390-60364-7

医療に不信感を持ち続けている著者の目から見た医療。
どの世界も間違いやミスがある。余り、否定的すぎると進歩もないだろう。

  • 日本のエイズは防げた。
  • がん告知と臓器移植。
  • 「もらう」医療から「かう」医療へ。
  • 「賢い患者」を目指して。
    1.総合病院、大学病院等の長所、短所を知る。
    2.医師や看護婦の話は必ずメモる。
    3.分からないことは何でも質問する。
    4.自分の体の状態、変化についてもメモをつけておく。
    5.看護婦との付き合いを大切にする。
  • 尊厳死より尊厳生を。
  • 生への問いかけ。
  • 無名でもVIPになれる法。
    1.主体的な患者になる。
    2.具体的知識、情報通になる。
    3.遠慮なく質問する。
     ・この検査ではどんなことをするのか。
     ・この検査をすれば何が分かるのか。
     ・検査に危険はないか。
     ・仮に検査をしなかったらどこか不都合なことがあるか。
     ・検査をした場合、必ずその結果を尋ねる。
  • 「グループ夕映え」---安楽死に関しての研究会。


「人体汚染のすべてがわかる本」小島政美著、 東京書籍発行、読了。ISBN4-487-79435-8
  • 化学物質過敏症。
  • アルミの化合物が問題であり、アルミニウムが危ないわけではない。アルミニウムには蓄積性があり、微量でも取り込まれる。アルミニウムが脳に入れば、神経毒性があることは間違いない。強調したいのはアルミニウムそのものが危ないのではなく、体内に吸収されやすい、つまり水に溶けやすいアルミ化合物に注意した方がよいのです。(『アルミニウムと健康フォーラム』講演記録・1998年)。
  • アルミニウムと飲み水の安全性。
  • 微量の化学物質による人体汚染。
  • 驚異のピクノジェノール(フランス・ボルドー地方の海岸地帯に生える松の木から抽出した物質)が有効な疾病- - - - - 生理痛、腰痛、子宮内膜症の痛み、肩こり、月経困難症、関節炎、不眠症、更年期障害、ADHD(多動)。
  • 免疫細胞 ーー CD65陽性細胞。
  • 淡色野菜は緑黄色野菜より免疫力を高める。
02.10.2001


昨日は休日にかかわらず、タバコなしで過ごせた。しかも、パッドは貼っていない。まだ、イライラ感はあるものの禁煙成功といえるだろう。

実際に使用したパッド数は21mmが5〜6枚程度。手許に空箱と未開封のヤツがある。ニコチンパッド専門のページを作ろう。

「足す健康法から引く健康法へ」が取り敢えず完成。(飾り気が無さすぎる?)
02.11.2001


昨日撮影のため1/3を左上腕部に貼る。現在、若干のニコチン飢餓感がある。

本日の朝刊によると、
ヒト遺伝子−−ハエの倍程度。 ヒトゲノムの解読を進めてきた日米欧などの国際研究チームと、米遺伝情報解析会社セレラ・ジェノミクスそれぞれの解析結果が11日、明らかになった。遺伝子の数は26,000〜40,000個と、これまで考えられていた10万個の半分に満たなかった。昨年6月に「解読完了」が宣言されたが、詳細がわかるのは今回が初めて。
理化学研究所や慶応大などが加わる国際チームは3万〜四万個、セレラ社は2万6千〜3万9千個と発表した。(以上、抜粋)

日本は解析の約5%にしか貢献できず、今後の薬品開発や、特許関係で大きく遅れをとっている。ここでも政府の対応の悪さが・・・・・。

禁煙を成功に導いてくれた「ニコダーム」のページが完成
知らないヒトに教えてあげたい。

健康サーチ(バナー)のイメージを変更。ちょっとオシャレになったか?
02.12.2001


「還元水でがん抑制。ヒト細胞で確認」(読売新聞より)−九州大学 白畑教授。完成。お正月に記事を発見して、アップしようと思って約50日経過の本日やっとのことで無事できあがり。
サーバーの容量も20MBにアップした(家内にはまだ伝えていない)ので又書き続けることができる。今後は無料のプロバイダーを捜すべきか?
02.13.2001


広島・大阪への出張無事完了。主藤社長はそこそこやってくれそう。
またもや土産は「赤福」であった。

「操作しながらマスターするPaintShopPro7J デザインテクニック」ソシム発行ISBN4-88337-184-0を購入。ペイントショッププロのバージョンアップに合わせて、新機能が使えるようになりたいものだ。しかし、機能がありすぎて覚えきれない。

タバコはもうスッカリ大丈夫??
02.16.2001


昨日は何度も吸いたくなってしまった。
ニコチンシールを紹介した一人はほぼ成功。今一人の状況は、シールを貼っていた(上腕部)場所がカブレ始めたために中止しているとのこと。若い頃から皮膚が弱かったそうで、続けられるかどうかを思案中とのこと。

本日、従妹の結婚祝に横浜へ。Mちゃんがもう結婚するんだモンな。僕が年を取るのもしょうがないか。
02.17.2001


Mちゃんは美人になってた。Mちゃんのお兄ちゃんはまだ独身。性格はやさしく、身長も高い、しかも会社の後継者、しかし、彼女がいないのか・・・・・・・?
誰かいい人いないかな?

今日もタバコが欲しくなった。
02.18.2001


中高年のMLに参加していたが昨日脱退。自称ライターのおばさんが入会してきたのが原因。自分が経験したこと、知っていることが「全て」と思っているような女性。容赦なく他の過ちや無知を糾弾する。私は直接会話したことはないが、「おもいやり」の感じられない人とは同じ環境にいたくない。きっとアチコチで嫌われて流れているんだろうな。こんなんが物書きだというんだから困ってしまう。
02.19.2001


禁煙続行中。しかし、まだ吸いたくなるときがある。かれこれ一月近くなるのに、今回はしつこく喫煙欲求が訪れる。

「太陽の世界1−聖双生児」、「太陽の世界2−牛人の結婚」、「太陽の世界3−飛舟の群れ」、「太陽の世界4−神々の到来」、「太陽の世界5−」、「太陽の世界6−英雄の帰還」、「太陽の世界7−神征紀」、「太陽の世界8−悪魔の誕生」読了、半村良著、角川文庫発行、ISBN4-04-137556-8
ムー大陸の物語。『神征紀』を題材に失われた大陸ムーの発生から滅亡までの超大作。家内にもススメル。面白い。
02.22.2001


「太陽の世界9−続神征紀」、「太陽の世界10−黄金の湖」読了、半村良著、角川文庫発行、ISBN4-04-137556-8

各裏トビラのコメントを転載して見ましょう。

太陽の世界1−「聖双生児」
かつて、南太平洋には巨大な大陸が存在していた。それは”ムー”と呼ばれてた。そこには、現代に生きる我々でさえ想像を絶するほど高度に完成された一大文明が栄えていた。だがある日、広大で肥沃な土地に住み、完成された国家を持ち、平和な日々を送るムーの人々を、実然の災厄がおそった。大地震、大洪水、そして火山の爆発があいつぎ、そこに宋えたあらゆるものを跡がたもなく海中に没し去ってしまったのだった。ムー大陸のおもかげを伝えるものは、いまや何ひとつ存在しない、、、SF界の奇才・半村良が完結まで80巻を予定し、渾身の筆をとる「太陽の世界」は、失われた大陸・ムーの誕生から滅亡に至る2000年の間に生きた80世代にわたる人々の歴史と人生を描く壮大な大河小説である。

太陽の世界2−「牛人の結婚」
かつて南太平洋に存在し、想像を絶する一大文明を発達させ、そして突如海中に没し去ったといわれる謎の巨大大陸ム一。そこにくりひろげられた2000年の歴史を壮大なスケールで描く大河ロマン待望の第2巻!アム族と超能カ集団モアイ族は、神が定めた聖なる大地、ラ・ムーをめさし、果てしのない旅を続けていた。その彼らの前に、絶大な武カを誇るキルク族が立ちはだがった。キルク族は、念じるだけで巨石をも動かすモアイ族の恐るべき力に目をつけ、奴隷に差し出せという。拒絶するなら、力づくでも奪いとると、、、だかアム族は、神の在によって闘争を禁じられていたのだ。この難関を乗り越える方法はあるのだろうか?

太陽の世界3−「飛舟の群れ」
いったい誰が信じられるだろうか。人類の歴史が始まるよりはるか以前、南太平洋に、現代文明をしのぐ一大文明が発違していたと。その名は”ムー”神が定めた聖なる地、ラ・ムーをめざすアム族と超能力集団モアイ族は念力で空を飛ぶ草舟を作り、果てしのない旅を続けていた。だがある日、彼らはその凶暴さで周辺部族に恐れられる戦闘的なコロ族と遭遇し、戦いが開始された。空中から攻撃をしかけるアム・モアイの連合軍は、圧倒的な勝利を収め、鳥人の神とあがめられるようになっていったが……。

太陽の世界4−「神々の到来」
強大なカを持つ部族イムトの戦士たちが、少数部族ヌクトの村を急襲した。原因はヌクトが近くの浜からこっそり拝集していた白く美しい真珠にあった。その真殊をあらいざらい略奪してしまおうというのだ。だが、そのありかそ白状しないヌクトに、戦士たちが殺りくの刃をふるおうとした寸前「武器を手に平和を乱す者、立ち去れ」と、天からの声があがった。聖なる地くラ・ムー>を目ざし、放浪の旅を続けるアム族が、モアイ族の念カによって空を飛ぷ草舟で現われたのだ。危機を救い、神とあがめられる彼らはヌクトの住む浜こそ〈ラ・ムー〉にちがいないと、国家建設の第一歩を歩み出した。

太陽の世界5‐「天と地の掟」
長い放浪の末、アム族と 超能力者集団モアイ族は神が定めた聖なる地、ラ・ムーに達した家が、集会場が、聖宮殿が建設され、近隣の部族との交易も行われるようになった。苦難の時の後に、やっと平和なときが訪れたようにみえた。だが、そうした彼らに激しい敵対心を燃やす者もあった。戦闘的なな部族イムトがそれであった。しかし、空飛ぶ草船をあやつるアム続とモアイ族に武力ではかなわぬと思ったイムトは、せめてもの腹いせに、モアイの少女をさらっで姿を消した。アム族に救われたヌクトの少年ローロはただ一人、少女救出のため、そのあとを追って、果てのない旅に旅立っていった。

太陽の世界6‐「英雄の帰還」
奇径な様相を見せそびえ立つベトラ山に集まり、結束を固める秘密結社”マカリ”その中に、イムトの残党に誘拐されたモアイの少女を探し出す旅に出た少年ローロの姿があった。彼は旅の途中に出会ったマカりのの長老にj武芸の奥儀を教えこまれ、いまやかなう敵のない腕前を持つ、逞しい青年に成長していた。だが、”マカリ“の存亡をかけて敵対する一大勢力があった。周辺都族を屈服させ、収奪の限りをつくす椅羅王の軍勢がそれであった。圧政に苦しむ人々を助けるため、七人一組となってのゲリラ戦法を展開するマカリ。その先頭に立つローロ。しかし、強力な軍勢で押し寄せるその後ろには、不思議な呪術を操る巫女の姿があった。

太陽の世界7‐「神征紀」
そこは豊かな村であった。木々は生い茂り、人々は心豊かで、公益も順調に進み、ますます繁栄していった。だが一大事が起きた。村の長老の馬子が大鷹にさらわれてしまったのだ。・・・。奇蹟を行なったレセプ−−彼こそラ・ムーの主導者聖双生児の一人、サハムであった。しかし、彼が長老の娘とめぐり会った時、ラ・ムーの運命は大きく変わった。

太陽の世界8‐「悪魔の誕生」
結婚式の始まる寸前、突然に姿を消してしまったアルタ・リコきっての美女ヒジ、、、。人々は、ヒジか女神ムーに召され昇天したのだと信じていた。だが、彼女を秘かに恋するコパだけは疑問を抱き、ヒジ探索の旅に立っていった。ついにコバは、深い森の中、エンキルの湖のそばで幽閉されているヒジを発見した。聖双生児の一人カタ・セムによって連れてこられ、子を生んだ後、閉じ込められているというのだ。「ヒジはアムの犠牲にされた…」コパとヒジの必死の逃亡が開始されたその時、大異変が起こった。

太陽の世界9−「続神征紀」
毎夜、チプの村には剣歯虎の不気味な咆哮がとどろきわたたった。おびえきた村人達は、日段と共に家に閉じこもったが、ある夜、三頭の剣歯虎の駆け抜ける足音と共に、人間の悲鳴があがった。村民の一家か皆殺しにされたのだ。その夜以来、チプの村は孤立してしまい、モアイに救援を求めることすらできなくなった。その凶暴な創歯虎を倒したのは、妖怪バルバルの長、デギルであった。モアイに劣らぬ力をみせたテギ・ルは、彼を神として祭ることを要求した。要求にしたがったチブの村の倉を、デギルは美しい布や食料で満たしていった。人々は働くことを忘れ、淫蕩な快楽にふけっていた。人間を堕落させろ!デギルの奸計の第一歩が開始されたのだ。

太陽の世界10−「黄金の湖」
諸制度も整い、都市として発達しはじめたラ・ムーに、一組の男女がおとずれてきた。牧人の領域から来た武人のトプレと、妻のミルだった。ラ・ムーの少年達の教師としてまねかれたのだ。図抜けた武術の使い手のトプレは、またたく間に、ラ・ムーの人々の信望を得ていった。ところが、トプレの命をつけ狙う、カオ族の三人の男が現われたのだ。彼等はトプレを討ち果たし、武人の長の位置を奪おうとしているのだ。たとえ、卑劣な手段を用いても、、、変化の時代をむかえ、ラ・ムーにも、さまざまな風が吹き荒れていった。

太陽の世界11−「王朝初期」
聖地ラ・ムーは、大都市としての機能をそなえはじめ、ますます発展の様子を見せていた。だが、ここに、ひとつの問題がおこってきた。ラ・ムーの名家である、ビロロ家とトマビ家が、次第に反目しあうようになったのだ。そして人々は、それぞれの勢力下に入り庇護を求めるようになっていった。いままでひとつにまとまっていた人人の心が、ふたつに分裂しはじめたのだ。すでに、仲間同士の争いの心配さえあった。ラ・ムーは、大きな試練の時を迎えたのだ。

太陽の世界12−「霊界の支配者」
悪さの限りを尽していた少年トマも、心を入れかえたのか、いまでは立派な青年に成長していた。だが、黒いツルで編んだカゴを目にした日から、彼の心に再び魔の声が囁きかけるようになった。子供の頃よく感じたあの黒い声が、、、あの忌わしい有尾人の姿さえも、、、そして、ある時、黒い声はラ・ムーの東山聖地にいる、聖ヨハムにあうことをすすめた。トマは、まだ秘密にしている念カを見破られる危険をおかし、また自分にそそがれる、世間の尊敬のまなざしを充分に意識しながら、東山にのぼっていった。邪悪な心に働き動かされるトマの行く末は、、、悪の権化・有尾人は、再び活躍をはじめるのか、、、?

太陽の世界13−「大地の声」
タリサイの木の下、貴族と平民の二つの死。互いに協調し合ってきた貴族と平民の亀裂が確実に進行していた。ある日、襲った嵐で畑を失った平民のイロロ家は、貴族の保護を離れ安住の地を求めて、祖先がしたように旅に出た。一方、王宮の内部では王位継承者をめぐって、トマにあやつられる宰相ぺルデや、有力な責族たちのさまざまな思惑が渦まいていた。東山の介入などによってようやく決まった新しい王の下、農耕と並行して牧畜の普及、交易の侵攻などによりラ・ムーは一挙に第二次開拓時代へ突入していった。そんな中、王の妻の出産が迫っていた。やがて生まれたのは、男子の聖なる双生児だった。

太陽の世界14−「豪族たちの朝」
生後8か月になった双生児の王子、ドワタとトワワは昼寝の最中であった。しかし、待女がちょっと目を離した隙に兄のドワタが姿を消した、、、西都の事件を重くみた東山の聖宮殿から至急、ルカとコマが派遣された。事件追求の折、宰相であるペルデが自殺を遂げ、誘拐犯の首謀トマとの熾烈な戦いを繰り広げたのたった。ようやく落ちつきを取り戻した西都では、新たに宰相としてピロロ家のマルロが就任し、礼拝堂、アレフロン寺建設にも着手した。一方、西都の発展と共に東山の僧や俗界にも念力の新技術の波が寄せて来ていた。そんな中、東山よリラ・ムーで最初の殺人者であるイカロが釈放され、翼をもった飛舟に乗り姿を晦ましたのだった、、、

太陽の世界15−「交流と給争」
アムの王、カインは進歩的な性格を持っていた。王位につく以前から異国の文化に関心が強く、バラム家を中心とする自主交易を実現させていた。さらに、デギル騒動では双児の一子を失い、今も国外のどこかで生きているのではないかという疑いを捨て切れないでいた。そんな中、アレフロン寺の管長ルカがマテロ国のカゲルという少年を連れてきた。王は少年に、バラム家の交易の隊列に加わって世界を見聞し、東山に諸国の知識をもたらすよう指示した。やがて、大船に約80人の念力あるユレキたちと旅立った。アムと異国との交流が始まったのだった…。

太陽の世界16−「続・交流と紛争」
東山の僧、クメルは十年間の修行をひたすら精神世界に没入することに費やした。やがて、その成果を発表するときがきた。聖宮殿の長老たちは、内面世界を現実世界へ運びだす力をもったことに驚くと同時に畏怖さえ覚えた。一方、諸国の情報収集と交易の任務を与えられたカゲルは、アムとはまったく違った価値基準をもつネブトとかかわり、誘拐事件を契機にネプトの娘、ルシア姫との恋に悩むのだった。他国との交流によってラ・ムーにも新たなる時代の幕開けが近づいていた、、、

太陽の世界17−「飛潮する帝因」
アムの指導者は歴代”血の流出”を大きな問題としていた。他国との交流によって空飛ぶ者と飛べぬ者の間に、いかに大きな差があるかを知ると同時に、将来、諸国の悪王側に念者が味方することを阻止しなければならなかった。一方、クメル僧の登場で交易の功績を認められなかったバラム家のバスクはアム社会の価値観に疑念を抱き、新たなる奸計をめぐらしていたのだった、、、アムにとって諸国の交流と統治が世界を握る鍵となりつつあった。

太陽の世界18−「選ばれざる者」
タリム国の裕福なタグ家の末っ子タルボは、大人たちから子供扱いされ自由に遊ぴまわっていた。しかし、幼なじみで貧しい家のキロが、自分より頼りにされているのを羨ましく思うのだった。そしてタルボは将来自分の家に居場所が無いことに気付き、人間の価値に疑問を持ち始めた。ある日ラ・ムーの噂をきいたタルボは鳥人になる修業をしたいと思い立ち、家を飛び出し王宮のある町へ行く。タルボは町で知り合った老人の紹介により、下働きとしてネプトの船団に乗り込むことができた。いよいよラ・ムーを目指す旅が始まったのだ。同時にタルボの周辺には邪悪な影がつきまとい始めていた。何年か後タルボはラ・ムーの地を踏むことができるのだろうか。今、少年の夢を乗せて、船は荒海に向かって出港していった。(未完)
02.25.2001




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